【基礎ゼミ】第2回<仲間を知ろう!演劇メソッドで学ぶコミュニケーション>
【基礎ゼミ】第2回<仲間を知ろう>
実施日:2022年4月29日(金・祝)10:00~15:00
会場:岐阜県美術館 アトリエ
講師:はせひろいちさん(劇作家、演出家)
website: https://jjcofficehp.wixsite.com/toppage
仲間を知ろう!演劇メソッドのコミュニケーションワークショップ
はせひろいちさんを講師にお迎えした今回の基礎ゼミでは、お互いのことをまだよく知らない~ながラー同士の関係を、演劇ワークショップを通し深めていく時間となりました。
まずは自己紹介から始まり、実際に身振りやセリフを使いながらコミュニケーションを進めていきます。
ゲームを通したコミュニケーション
様々なゲームを和気あいあいと進めていきます。
例えば…「私、あなた」
「私」というセリフの際に自分を指し、「あなた」と言いながら相手を指すというシンプルな動作を次々と続けていきます。「私」はアイコンタクト、動作、言葉などで「あなた」に向き合い相手を指さししていきます。
単純な動作を繰り返していくことで、間であったり、リアクションが声に出てくることでそれぞれの参加者のキャラクターが見えてきます。
はせさんは演者や役者の三大要素とは
・セリフ
・カラダ
・イシキ
だとお話ししてくださいました。(頭文字をとってセ・カ・イと覚えます)
午後からのワークに向けて気持ちを作っていきます。
午後のワーク〈2人組で、台本「ファーストコンタクト」を演じてみる〉
昼食後の運動でお互いの動きを合わせる「ミラー」というワークの後は、実際に台本を手に「演じる」ことをしていきます。
はせさんから台本が配られました。
各自で台本を読み込んでいき、声に出して、動きを伴わせていくことで気持ちをのせていきます。
演じていると少しずつはせさんからリクエストやアドバイスが増えます。
前のグループへのアドバイスを自らのことと捉えていき、次第に細部まで完成度が高まっていきました。
皆さんが演じている姿の中のしぐさや声色から、個人の経験や人生が反映されているのを見ることもできます。人となりがどんどん現れてくる面白さがあリました。
演劇というコミュニケーションを通してお互いのキャラクターが見えてきて、~ながラー同士のことを知る時間となりました。
〜ながラーのふりかえり
・先生の雑学トークがとてもおもしろく、もっと聞きたかったなと。
・出会って2日目で、まだ名前と顔が一致しない方が多いです…。しかしゼミが終わった頃には、名前や趣味などが覚えきれていなくとも、その人の何となくの性格や仕草が分かるようになりました。相手を「知る」って、実はこういうことなのかもなと考えさせられました。
・劇では、短い言葉でも前後に何があったのかを想像するとセリフ、カラダ、イシキが変わってきて最後の発表が一番納得のいく発表でした。
・演劇は言葉ではなく、台本から汲み取るもので、背景を意識しながら表していくもの!というのも衝撃的で皆さんの演技がどんどん変わっていくのを見てワクワクさせていただきました。
・~ながラーでなかったら、絶対に触れようとはしない事柄であっても、触れてみると何かが変わるようです。
・相手がいて、わたしがいて、ひとつの会話の中にも実はこんな感情やしぐさがあって、それを考え探ることでイシキの存在に気づくことができました。話すだけじゃなく、聞くこと・みることに敏感になると、今まで気づけなかったものが自分の中に入ってくるかも!と思ったら、なんだかいいな…、対話っておもしろいなと感じることができました。
スタッフノート
まだ顔を合わて2回目の~ながラー3期の方の中には、初めは緊張した面持ちでいらっしゃる方も見られました。はせさんが提案してくださるワークは没入したり、笑顔で相手を見守ったり、和気あいあいと進められるものばかりでした。会の終わりごろには自然と皆さん集まり談笑する姿が見られ、今回のワークを通し距離が縮まっているように見えました。