開催概要
- 開催日
- 2022年4月30日(土)
- 開催時刻
- 14:00~15:30(90分)
- 会場
- 岐阜県美術館 多目的ホール、展示室2bc、展示室3
- 対象展示
- 塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない! 人生絵日記
- 対象作品
- 《山田池の春 シスコとハト》1999年
- 《ふるさとの海》1992年
- 《春の庭》1990年
- 《エイサー水口》2001年
- 参加人数
- 16名
「塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない! 人生絵日記」の作品を鑑賞して《Such Such Such》を体験するプログラムを行いました。
内容
○オリエンテーション
多目的ホールでオリエンテーション。日比野克彦館長のアートコミュニケーション作品《Such Such Such》の紹介や本日の流れを確認し、アートツアーに出発です!
○まずは自己紹介
本日のツアーは4グループに分かれて活動します。まずは同じグループのメンバー同士で自己紹介。アートツアーではグループ内で感想を共有し、対話することを大切にしているので、自己紹介でアイスブレイクを行います。初めは緊張していた参加者も気持ちがほぐれ、展示室へ出発しました。
○鑑賞スタート
今回は《山田池の春 シスコとハト》、《ふるさとの海》、《春の庭》、《エイサー水口》の4作品の中からグループごとに3作品を鑑賞します。今回は実施日がゴールデンウィークということもあり、塔本シスコの作品でも季節や家族のイベントを連想させる作品をチョイスしました。
○鑑賞した時の「感じ」に近いコネクターを選びます
通常の《Such Such Such》ではコネクターボックスを持って作品を鑑賞しますが、今回は先に3作品をじっくり鑑賞し、そのあとそれぞれの作品を思い出して、自分が作品を見たときに感じたその「感じ」に似たコネクターを選びます。作品ごとに1つのコネクターを選びました。
参加者からは「こんな感じ!」「今の感じはこれ!」など鑑賞から感じたコネクターを楽しそうに選んでいました。
○選んだ3つのコネクターをスケッチ
たくさんあるコネクターの中から選んだ3つのコネクターをグループ内で発表します。なんでこれを選んだの?と参加者同士も興味津々。
これらをもとに、「あんな感じ、こんな感じ、そんな感じ」をスケッチしていきます。塔本シスコの絵を見て感じた気持ちや、想像したこと、思い出したこと、参加者それぞれが思いきり描きます。
○スケッチをもとに交流
スケッチが完成したら、グループ内で交流の時間。参加者が作品を見せ合い、鑑賞したときの気持ちや、どんなことを感じたかお互いにお話ししていきます。塔本シスコの作品に影響されてダイナミックなスケッチがたくさん生まれました!
参加者の声(アンケートから抜粋)
・他の人のいろいろな感じ方を知ることができて楽しかったです。ただ鑑賞するだけではないのがよかったです。
・アートの自由な発見。新鮮なイベント。本当に楽しかった。また参加したい。
・時々、説明(作品の説明)をききながら絵を見て考えて互いの意見をきけたこと、とても貴重な体験でした。息子の真剣に絵を描く姿もよかったです。
・絵の見方、感じ方は人それぞれで自由で良いことがわかった。
スタッフの振り返り
今回は明るくエネルギッシュな塔本シスコ作品のアートツアーだけに、楽しさや嬉しさ、元気さを感じさせる作品がたくさん生まれました。参加者も笑顔で楽しそうに「今日はこんな気持ちになった!」と話してくれたことが印象的でした。
特に参加者が、用紙に大きくカラフルに、勢いよくどんどん描き込んでいく様子は、1枚の絵を鑑賞することで、人の気持ちが大きく変化することを表していると強く感じました。