開催概要
- 開催日
- 2020年11月22日(日)
- 開催時刻
- 14:00~15:30(90分)
- 会場
- 岐阜県美術館 多目的ホール、展示室1、2
- 対象展示
- 「日本画の逆襲 ふたたび」、「ルドン、西洋美術コレクションから」、「寄贈記念 熊谷守一展」
- 対象作品
- 服部しほり《展墓記》
- ジョアン・ミロ《人と月》
- 熊谷守一《ヤキバノカエリ》
所蔵品展「日本画の逆襲 ふたたび」、「ルドン、西洋美術コレクションから」、「寄贈記念 熊谷守一展」の作品を鑑賞して《Such Such Such》を行うプログラムを行いました。
ツアーの流れ
グループを作って作品を鑑賞する
この日は多目的ホールから5つのグループに分かれてアートツアーに出発!
「3密」回避を考慮して、対象作品を鑑賞する時間とそれ以外の作品を鑑賞する時間を分けてみました。
最初にグループで自己紹介
服部しほり《展墓記》を鑑賞
ジョアン・ミロ《人と月》を鑑賞
熊谷守一《ヤキバノカエリ》を鑑賞
コネクターを選ぶ
作品から浮かんだイメージや感じた気持ちに近いと思うコネクターを選びます。
今回のコネクターは色鉛筆の2色を組み合わせた色カードです。
3点の作品ごとにコネクターを選ぶ
服部しほり《展墓記》のコネクター(色カード)
熊谷守一《ヤキバノカエリ》のコネクター(色カード)
3枚のコネクター(色カード)をもとにスケッチする
3枚の色カードや作品のイメージをもとにして100色色鉛筆から5色を選び、画用紙に表現します。
3枚のコネクター(色カード)をもとにスケッチする
スケッチをもとに交流する
グループごとで交流し合ったあと、全体で交流する。
同じ作品でも人によって見方・感じ方は様々。
他の人の選んだ色カードとスケッチを見て、自分では気付かなかった作品の見方や新しい発見が生まれます。
交流会の様子
参加者の声
・参加者1「《展墓記》は、鬼が墓を荒らしているようにも、鬼が墓に襲われているようにも見える。だから、対照的な色の組み合わせを選んだよ。」
・参加者2「《人と月》は、上の方にある形が目に見える。はつらつとして元気な感じなので黄色と黒を選んだよ。」
・参加者3「《ヤキバノカエリ》は、家族の一人がなくなってしまったのはつらく悲しいことだけど、これから前を向いて生きていこうという気持ちが感じられる。だから暗い感じと明るい感じの色の組み合わせを選んだよ。」
スタッフの振り返り
・オープンスペースで比較的換気しやすい多目的ホールを会場に、参加人数を17名に絞り距離をとって活動してもらうなど、感染拡大防止対策を意識して行いました。
・今回は、コネクターとして2色の組み合わせをした色カードを用意しました。作品を鑑賞して込められた思いを読み解こうとするうちに、明と暗や強さと弱さなど二面性があることに気付き、2色の組み合わせの色カードの選択とうまく結びつけられた参加者もいました。
・「コネクター(色カード)を選択する」という過程を経ることで色に対する意識が高まり、色で作品から受けたイメージを表現しようとする参加者が多く見られました。形についても作品のモチーフなど具体的なものを表すだけでなく、抽象的な表現が生まれていました。
・スケッチ作品は参加者が各自持ち帰り、おうちでも作品のことを思い出したり、家族と交流できるようにしました。