「岐阜県美術館コレクション名品選」より抽象表現による絵画を鑑賞するとともに、そこで受けた感覚や感情を大切にしながら抽象絵画の制作を試みる。

開催概要

開催日
2025年10月19日(日)
開催時刻
13:30〜15:30
会場
岐阜県美術館 多目的ホール、展示室1
対象展示
岐阜県美術館コレクション名品選
対象作品
《ブルーの根源−1》坂倉新平
《達つ夜》篠田桃紅
《月の出》村井正誠
参加人数
13人

 

○オリエンテーション

オリエンテーションでは、「岐阜県美術館コレクション名品選×ナンヤローネアートツアー『抽象絵画を楽しもう』」の活動内容を確認するとともに、活動のベースにしている日比野克彦アートコミュニケーション作品《SuchSuchSuch》について説明し、本日アートツアーを行うグループ内で自己紹介をしました。

 

○作品から感じたことなどを交流します

グループごとに「コレクション名品選」の展示室へ移動しました。今回のアートツアーでは、まず初めに対象の作品をじっくり見つめ、その印象を基に「コネクター」を選びました。そして、コネクターを選んだ理由を語り合うことから対話を広げていきました。

《ブルーの根源》では、「紺の塊のから漏れるような明かりから、人の暮らしや温かみを感じて、薄い黄やオレンジが滲む柔らかい色の和紙を選んだ。《月の出》では、「右側の白い場所の模様が気になった。キラキラしてみえたので、動きのあるものをと、白い和紙のこよりを選んだ。」《遠つ夜》では、「中心のラインが最初に目に入ってきた。すっきりとして目立つ印象だったので、コネクターも自分の中で一番目立っていたオレンジ色の和紙を選んだ。」などが語られ、抽象的な絵画の形や色や筆跡から感じたこと、イメージしたことなどを語り合い、共感したり、それぞれの捉え方の違いを感じたりしながら、作品を介して会話を楽しみました。

○今感じていることを抽象的に表現します

3点の作品を鑑賞し感じたり考えたりした体験をもって抽象表現を試みました。描画素材には、コネクターとして選んだ和紙をベースにし、必要に応じて付け足したり鉛筆で描きこんだりできるようにしました。また、支持体には様々な風合いに染めた和紙を板貼りにし、各自のイメージに合ったものを選択できるようにしました。
和紙を思い思いの形に破いたり切り抜いたりし、画面上に並べ、コンポジションを工夫しました。同じグループの方と相談しながら、構成の仕方が決まると和紙を貼っていきました。基本的な構成ができると、さらに和紙を付け加えたり色鉛筆で描き足したりして作品を完成させました。

 

○制作した作品について語り合います

作品が完成した後、制作した作品ついて先ずはグループ、その後、全体で交流しました。「鑑賞した時の多層的な画面が印象的で前に出てくる形や後ろに退がるような形を工夫して表現しました。」「どの作品からも、漏れる光のような印象が強く残ったので、その印象を和紙で表現しようと思った。」「黄色地の画面の端の赤い形と四角く白い和紙が全体に広がっているのが綺麗」など、制作した人の意図や作品から感じたことなど語り合いました。

参加者の声

・普段の生活から離れ、ゆったりと自分自身と向き合ったり、他の人の意見を聞いて新しい発見があったり、とても楽しく参加することができました。
・和紙を使って切って貼るので、色鉛筆やクレヨンでゴリゴリ描いていた時よりも冷静に考えられる感じがしました。作品を俯瞰して見られてよかったです。
・抽象という難しいテーマの中、みんなの面白い感性が伺え、また制作もオリジナルが伺え楽しかったです。
・抽象画は苦手だったのですが、自分で作品を作ってみて鑑賞して楽しめるようになりました。