コレクション概要
岐阜県美術館は1979年から美術品の収集に着手し、良質なコレクション形成に努めてきました。近・現代の絵画・彫刻・工芸等の多岐にわたる美術品とともに、作家の創作のねらいや過程を研究するための資料を収集対象としています。
日本の美術では、近・現代の代表的作家の作品をはじめ、岐阜県ゆかりの作家の代表作や、地域の美術を支えた作家を調査研究、発掘してコレクションしています。岐阜県は、明治洋画の重鎮である山本芳翠を筆頭に、熊谷守一、川合玉堂、前田青邨、荒川豊藏ら、日本美術の流れに重要な役割を果たした優れた作家を輩出しており、当館が所蔵する山本芳翠《裸婦》は2014年に重要文化財に指定されました。郷土関連の美術の充実は大きな特徴です。
海外の美術では、19世紀末に登場した象徴主義を代表するフランスの画家、オディロン・ルドンとその周辺の作家たちを積極的に収集し、個性豊かなコレクションを形成しています。
今後も岐阜県美術館はコレクションの調査研究、保存に力を注ぐとともに、未来に向けて有意義なコレクションの拡充を目指します。