【基礎ゼミ】第3回<きく力>

実施日:2021年5月15日(土)10:00~15:00
講師:西村佳哲さん(働き方研究家)
website:https://www.livingworld.net
著者:『自分の仕事をつくる』(2003 晶文社/ちくま文庫)、『自分をいかして生きる』(2009 ちくま文庫)、『自分の仕事を考える3日間』『みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?』(2009,10 弘文堂)、『かかわり方のまなび方』(2010 筑摩書房)、『いま、地方で生きるということ』(2011 ミシマ社)、『わたしのはたらき』(2011 弘文堂)、『なんのための仕事?』(2012 河出書房新社)、『ひとの居場所をつくる』(2013 筑摩書房)など

美術館を支える人々を知ろう!その2

美術館を支える人々を知ろう!の時間。
第2回目は警備担当者、設備担当より業務の説明をいただきました。
電車のお医者さんドクターイエローを例に挙げながら、美術館を支える大切な役職であるというお話をいただきました。

「きく力」(前半)

実施日:5月25日(日)10:00~15:00
当日参加者:18名(2期16名,1期1名,視察1名) オンライン参加6名

この日の第3回基礎ゼミは岐阜県よりまん延防止等重点措置、愛知県では緊急事態宣言が発令されているために県外在住の講師の西村佳哲さんにはZoomを使用したオンラインでの登壇となりました。来館可能な~ながラーは手指消毒やマスク着用など感染症対策としっかりおこない、講堂に空席を挟んで着席、6名がオンラインでの受講となりました。

西村さんのお話に合わせペアワークをしていきます。
・2人組になり自己紹介
・A,Bに別れて

1) Aは話しBは無視する
2) Aは手元で落書きなどをしてBは話す

など、一方が話し、一方が聞き手になるペアワークを入れ替わりながら何度か繰り返しました。

~ながラーからは相手の話を聞かないという行為について「心が痛い」「申し訳ない気持ちになる」などの感想がありましたが、ここで重要になるのは<聞く>ということがどれだけ重要なことかを体験するためのワークになっていました。
ここで「聞かない聞き方」の例題があり〜ながラーがロールプレイで経験をしました。
「相手が、できるだけ詳しく、気持ちよく話し続けることを、より可能にするきき方は?」
という問いがあり、午前の最後の時間に再びペアになり、午前中の体験について話しをしました。

昼食休憩

休憩に入る前に〜ながラー1期、杉山さんから舟の活動紹介「おしゃべり鑑賞会」ツアーについて夕方のトライアルへの参加呼びかけがありました。

「きく力」(後半)

「相手が、できるだけ詳しく、気持ちよく話し続けることを、より可能にするきき方は?」この問いを午後は深掘りしました。
今度は相手のことを思って話を聞くペアワークを行います。
西村さんからの言葉「きく側の影響が大きい』ことや『話しながら、ひとは内容以上のものを表現している』『相手が受け取ってくれる安心感がないと人は話してくれない」など、お話いただきました。

基礎講座終了後:明後日朝顔に取りくむメンバーから種の紹介、配布がありました。
参加した~ながラーが協力して手すりなどを消毒し終了となりました。

〜ながラーのふりかえり

・わたしたちは常に「うたっている」。それがどんなに微かで小さな声であっても、感じ取れる柔らかい心をいつも持っていたいなあと改めて思いました。

・世の中に「きく力」が普及すれば、たとえ困難な状況であったとしても個人を犠牲にすることなく社会全体で乗り切ることができると思います。活動を通じてひとりでも多くの人に幸せを感じてもらえるようになりたいなと思いました!

・目・表情・話し方から伝わってくる、相手の気持ちや感覚を汲み取る必要があると気付きました。

・落ち着きがあって、それでも心の芯の部分がジワジワと熱くなっていくようなゼミでした!

・当事者性が高いほど話が聞けなくなる、人は大切なことほど言葉にしない、話し手の感覚や気持ちこそ鮮度が高い、など、聞く、聴く、きくとはどういうことなのか考えさせられました。

・「きく力」はスキルやテクニックではなく「相手に関心を持つこと」であると示されストンと腹に落ちました。

スタッフノート

感染症対策もあり初めてのオンラインと対面を併用する基礎ゼミでした。
西村佳哲さんの講座は個人的に参加したことがありましたが、スタッフとして一歩引いて参加者の様子を見ると午前と午後で参加者の雰囲気が変わり、聞き手の集中力が全体的に上がっていると感じました。