開催概要
- 開催日
- 2020年8月23日(日)
- 開催時刻
- 13:30〜15:00(90分)
- 会場
- 岐阜県現代陶芸美術館
- 対象展示
- 「国際陶磁器フェスティバル美濃」グランプリ作品展
- 対象作品
- 西田 潤 《絶》
- 太田 貢 《Lights 光・波》
- 吉川 周而 《のめずりこむ》
- 五味 謙二 《彩土器》
- 長江 重和 《釉彩薄層のかたち〈半球・1〉》
- クラウディ・カサノヴァス 《収穫の日》
今回は岐阜県現代陶芸美術館(多治見市)でアートツアーを開催しました。
「国際陶磁器フェスティバル美濃」グランプリ作品展の出品作品を対象に、当館の《Such SuchSuch》による鑑賞プログラムを行いました。
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岐阜県現代陶芸美術館
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今回は1階ロビーから出発
ツアーの流れ
グループを作って作品を鑑賞する
1階のロビーから5つのグループに分かれてアートツアーに出発!
「3密」回避を考慮して、ABCグループとDEグループで別々の3作品を鑑賞し、感じたことをグループ内で交流します。
近付いたり離れたりのぞき込んだりしてお気に入りの角度を見つけるなど、どのグループも楽しそうに、でも真剣に鑑賞していました。
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西田潤《絶》を鑑賞
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長江重和《釉彩薄層のかたち〈半球・1〉》を鑑賞
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吉川周而《のめずりこむ》を鑑賞
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クラウディ・カサノヴァス《収穫の日》を鑑賞
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五味謙二《彩土器》を鑑賞
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太田貢《Lights 光・波》を鑑賞
コネクターを選ぶ
作品から浮かんだイメージや感じた気持ちに近いと思うコネクターを選びます。
今回のコネクターはいろいろな様子を表した言葉です。
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3点の作品ごとにコネクター(言葉)を選ぶ
3つの言葉から粘土で表現する
作品を鑑賞し終えたら、今度は選んだ言葉3つを合わせたイメージを粘土で表現します。
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粘土で表現する
グループごとで交流し合う
同じ作品でも人によって見方・感じ方は様々。
他の人がつくった粘土で表現したものを見ながら、そこに込めた願いや思いを聞いて、自分では気付かなかった作品の見方や新しい発見が生まれます。
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粘土で表現したものをもとに交流する
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参加者のワークシート1
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参加者のワークシート2
参加者の声
- 参加者1「《絶》は、何かが積み重なった印象。想いが重なったのか、願いが重なっているのか、その重なりの中で悩み苦しんでいるよう。」
- 参加者2「《Lights光・波》は、真ん中の作品を見ていると、かまくらのイメージが浮かんでくる。寒いイメージの周りの殻の中に温かい光がある。」
- 参加者3「《のめずりこむ》は、真ん中から手品でいろいろな色のスカーフが出てくるように、何かが出てくるようで、ひらひらという感じがする。」
- 参加者4「《彩土器》の色は重たそうだけど、不思議と軽い感じもする。ざらざらとした質感のせいかな。べったりとした黒ではなく、重なっている感じがする。」
- 参加者5「《釉彩薄層のかたち〈半球・1〉》は、色がきれい。くるっとなっているところが、貝殻みたい。」
- 参加者6「《収穫の日》は、大きくて時間的な積み重ねを感じる。大地が生まれた時のようで、火山が爆発して溶岩が流れているような感じ、亀裂の入った模様も太古の昔の大地のような感じがする。」
スタッフの振り返り
・岐阜県現代陶芸美術館と連携し、岐阜県美術館の外で行うプログラム「Such Such Suchキャラバン」でしたが、当初6月の予定が延期になっても最終的に実施できたことをうれしく思います。
・参加者は全員が成人という、いつもと少し雰囲気の違うツアーでしたが、作品を見慣れている方が多いこともあり、語彙力の豊富さもあって、どのグループも盛り上がる素晴らしい交流ができていました。
・感染拡大防止のため、コネクターはいろいろな音や様子を表した言葉のカードとし、最後に粘土で表現するようにしました。最初は戸惑う方もありましたが、すぐに自分の受けたイメージを形にしていました。