開催概要
- 開催日
- 2024年11月24日(日)
- 開催時刻
- 14:00~15:30(90分)
- 会場
- 岐阜県美術館 多目的ホール、展示室2.3
- 対象展示
- PARALLEL MODE:オディロン・ルドン ー光の夢、影の輝きー
- 対象作品
- ・《『夢の中で』VIII.幻視》1879年、岐阜県美術館
- ・《聖セバスティアヌス》1910年頃、群馬県立近代美術館
- ・《窓》1906年頃、岐阜県美術館
- 参加人数
- 13名
「PARALLEL MODE:オディロン・ルドン ー光の夢、影の輝きー」を鑑賞し、展覧会の魅力を味わうプログラムを実施しました。
オリエンテーション
多目的ホールにおいて、オリエンテーションを行いました。今回のアートツアーではどんなことをするのか、活動の流れや展示室での注意事項についてお話ししました。また、ツアーで取り入れている日比野克彦アートコミュニケーション作品《Such Such Such》についても説明をしました。
活動の中でリラックスしてお話しできるよう、グループごとに簡単な自己紹介を行いました。交流を通して緊張がほぐれたところでツアーに出発しました。
展示室で作品鑑賞
グループで展示室の中に移動し、対象作品の前でじっくり鑑賞した後、気づいたこと、感じたことを言葉にしていきました。
「これはいったいどんな場面だろう?」「目玉に出会って、見つかる前に逃げようとしているんじゃないかな。ドキドキして怖い感じがする。」「これはもしかすると絵の具じゃなくて違う画材が使われているのかも。他の作品と違う感じ。」
「窓の向こうに幻想的な世界がみえる。花が咲いているようにも、雪が降り積もっているようにも見える。晴れていてキラキラしている。」
参加者の方たちは作品から気づいたことや感じたことを交流し、様々な鑑賞の仕方を楽しんだようでした。
コネクターを選ぶ
次に、《Such Such Such》の手法を活かして、作品を鑑賞した時やグループで対話をした時に感じた気持ちを、「言葉」ではなく「もの」に置き換えて表現しました。この「もの」のことをコネクターと呼んでいます。
今回のコネクターは次のようになっています。
《『夢の中で』VIII.幻視》→濃淡のある無彩色の紙
《聖セバスティアヌス》→色や柄の違う布
《窓》→様々な色に染めた和紙
コネクターは、作品や対話から感じた自分の気持ちに近いものを選びます。
同じ作品を見ていても一人ひとり感じたものは様々で、どうしてそのコネクターを選んだのか理由も含めてグループの仲間と交流しました。
スケッチをする
3つの作品を鑑賞し、コネクターを選んだあとは多目的ホールに戻ってスケッチをしました。作品を見たときに抱いた「感じ」を大切にして選んだコネクターを見つめ、自分の感じたものを思い出しながら表現していく時間です。今回は100色の色鉛筆と、オディロン・ルドンが表現に用いていたパステルを使用しました。普段あまり使うことのないパステルと、たくさんの色がある色鉛筆での表現を楽しみながら、時間いっぱいまでのびのびと描くことができました。
交流する
何を考えながらスケッチをおこなったのかをグループで交流しました。全体での交流は、グループの代表が鑑賞した時に感じ取った思いや、スケッチに表した思いなどを話しました。
日常の世界とルドンの幻想的な世界を交えて描いたり、作品の中で見つけたことを描いたり、ルドンの作品を見て感じた気持ちを表現したりするなど、代表者の発表から多様な表現に深くうなずいたり、感嘆の声をあげたりして、話に耳を傾けていました。
参加者の声(アンケートから抜粋)
・絵を見て、みんなで見つけたことを話すのが楽しかったです。何となく静かにしないといけないと思ってしまいますが、交流しながら見るとそれぞれが考えていることが知れて面白かったです。
・初めてパステルを使いました。きれい。ルドンがどう描いていたのかな?と思いました。
・自分が感じたことを絵に描けて、とてもうれしかったし、同じものを見たはずなのに違う絵を描いていたのですごいと思いました。
スタッフの振り返り
・発見したことをもとに、物語をつくって話すなど、子どもたちの観察力と想像力に驚かされた。
・パステルを初めて使ったという方もあり、描画材料の特質を楽しむとともに、表現する幅を広げることができていた。
・オディロン・ルドンの表現に興味を持ち、楽しく作品を鑑賞することで広がった自身のイメージした世界をスケッチにしている姿が印象的だった。