開催概要

開催日
2025年5月18日(日)
開催時刻
14:00〜15:30
会場
岐阜県美術館 多目的ホール、展示室3
対象展示
培広庵コレクション 美人画の雪月花
対象作品
・伊藤小坡《宴の暇》昭和9(1934)年
・山川秀峰《安倍野》昭和3(1928)年
・紺谷光俊《採果図》昭和初期
・森川青坡《雪中二美人の図》昭和初期
参加人数
11名

「培広庵コレクション 美人画の雪月花」を鑑賞し、展覧会の魅力を味わうプログラムを実施しました。

オリエンテーション

多目的ホールでオリエンテーションを行いました。今回のアートツアーではどんなことをするのか、活動の流れや展示室での注意事項についてお話ししました。また、ツアーで取り入れている日比野克彦のアートコミュニケーション作品《Such Such Such》についても説明をしました。

次に、活動の中でリラックスしてお話しできるよう、グループごとに簡単な自己紹介を行いました。交流を通して緊張がほぐれたところでツアーに出発しました。

展示室で作品鑑賞

グループ単位で展示室の中に移動し、対象作品の前でじっくり鑑賞した後、気づいたこと、感じたことを言葉にしていきました。

「頬に赤みがみえるから熱くなった体を冷ましているのかも。向こうは賑やかで楽しそうで、熱気を感じる」(伊藤小坡《宴の暇》)

「しぐさが美しい。そのしぐさからも寒さが伝わってくる。1人傘をつぼめているのは、寒さをふせごうと寄り添って歩いているからなのだろうか」(森川青坡《雪中二美人の図》)

「着物の片袖を外しているから、着物を脱いで狐に戻ろうとしているのかな」(山川秀峰《安倍野》)

「葉っぱの色が変わってきている様子や植物から秋だと思うし、表情から柔らかく優しい感じがしている。また、着物のしぼりの様子まで描きこんであってすごい」(紺谷光俊《採果図》)

 

参加者の方たちは作品から気づいたことや感じたことを交流し、様々な視点を楽しんだようでした。

コネクターを選ぶ

次に、《Such Such Such》の手法を活かして、作品を鑑賞した時やグループで対話をした時に感じた気持ちを、「言葉」ではなく「もの」に置き換えて表現しました。この「もの」のことをコネクターと呼んでいます。

今回のコネクターは次のようになっています。

伊藤小坡《宴の暇》→染めた和紙

山川秀峰《安倍野》or紺谷光俊《採果図》→様々な色模様の布

森川青坡《雪中二美人の図》→糸

コネクターは、作品や対話から感じた自分の気持ちに近いものを選びます。

同じ作品を見ていても一人ひとり感じたものは様々で、どうしてそのコネクターを選んだのか理由も含めてグループの仲間と交流しました。

スケッチをする

3つの作品を鑑賞し、コネクターを選んだあとは多目的ホールに戻ってスケッチをしました。作品を見たときに抱いた「感じ」を大切にして選んだコネクターを見つめ、自分の感じたものを思い出しながら表現していく時間です。
今回は展示されている美人画にあわせて、日本画用練り絵の具と絵絹を使用しました。普段使うことのない画材を使い、絵絹の透ける表現を楽しみながら、のびのびと時間いっぱい描くことができました。

完成したスケッチは、淡く染めた和紙と糸を括り付けた台紙にあわせて、掛け軸風のタペストリーになりました。

参加者の声(アンケートから抜粋)

・絵を見て、どんなことでもよいのでいろいろ話せたり、他の人の話を聞いたりしたことがよかった。

・じっくり見ながら、自分の思っていることを伝えられたことがよかった。

・自分の絵が小さい掛け軸にできて楽しかったです。たくさん作品についてお話しできてよかったです。