アーティスト・イン・ミュージアム
アーティスト・イン・ミュージアム AiM Vol.18 向井大祐

2025年10月30日~12月14日

18回目となる「アーティスト・イン・ミュージアム」では、古典絵画研究を極め、映画やドラマの絵画指導者としても活躍する日本画家の向井大祐氏を招聘し、「アーティスト・イン・ミュージアム AiM Vol.18 向井大祐」を開催します。

ー AiMによせて ー

私がはじめて「日本画」に感動したのは高校生のときに岐阜県美術館で見た前田青邨展でした。それから色々な日本画を見たり、江戸時代以前の古典絵画を研究しながら創作を続けてきました。
私は主に花鳥画を描いています。花鳥画というジャンルは西洋には明確に対応するものがなく、東洋独自の自然認識が感じられて好きです。花や鳥を描くには、ありのままの形を写す「写生」と、絵としての「型」を創ることのバランスが難しいものですが、私は写生を重視して「ただ在るさま」を肯定したいと考えています。ありのままの素材を活かすということも日本画の特徴であり、岐阜には美濃に和紙、各務原に絵絹という表現を支える根本となる素材の産地があります。AiMはそれらの素材の魅力や写生から創作に至るまでの過程を発信できる場としたいです。

向井大祐

 

開催概要

会期 【公開制作】令和7年10月30日(木)-令和7年12月14日(日)
入場料 無料
開場時間 10:00〜18:00
夜間開館日 11月21日(金)は20:00まで開場
休館日 月曜日(祝・休日の場合はその翌平日)
主催 岐阜県美術館

 

※期間中はアーティストが会場で公開制作を行います。
※アーティストが不在の場合がありますので、ご了承ください。

アーティストについて

向井大祐/MUKAI Daisuke

1988年  岐阜県岐阜市生まれ
2012年  第6回 前田青邨記念大賞 入選
2017年  東京藝術大学大学院美術研究科 文化財保存学専攻 保存修復日本画研究室 博士後期課程 修了、博士号(文化財)取得
2019、21、23年 個展(東京九段耀画廊、千代田区)
2020年 メディアコスモス新春美術館2020「色即是芸」(みんなの森 ぎふメディアコスモス)
2020、22、24年 個展(長江洞画廊、岐阜市)
2022年 第9回 郷さくら美術館桜花賞 奨励賞
2023年 アートウインドウ「向井大祐 -遊絲描- 」(各務原市役所2階東側通路)
2023、24、25年 「尖(日本画)」展(京都市京セラ美術館)
2024年 令和6年度 各務原市歴史民俗資料館 企画展「@えぎぬ展」(各務原市立中央図書館)

《パブリックコレクション》
東京藝術大学、すみだ北斎美術館、郷さくら美術館、岐阜市役所、
共生の園(浄蓮寺、富山県南砺市)

向井大祐 《つくばね柿》 2025年 絹本着色

《つくばね柿》 制作風景 2025年

参考作品 向井大祐 《小山の桜》 2023年 紙本着色 個人蔵

参考作品 向井大祐 《福》 2024年 絹本着色 個人蔵

参考作品 向井大祐 《鹿子蛾》 2023年 絹本着色 個人蔵