クワクボリョウタ(1971-)の思考が結実した新収蔵作品の待望の公開です。
鉄道模型を用いた光と影によって内的な体験を促すインスタレーションシリーズ「LOST」は、異なるモチーフによって生み出されたヴァリエーションが国内外で発表されてきました。なかでも初期の《10番目の感傷(点・線・面)》は特別な存在で、会場毎に再構成されながら同じシークエンスで繰り返し展示されてきました。
本作は、《10番目の感傷(点・線・面)》を「逆走」させるという発想により、2025年の当館企画「繭/COCOON 技術から思考するエコロジー」のために制作されました。
創造と反復、転用と再構築、リミックスとサンプリング―それらが相即不離であることを動的に示しながら、《LOST(Diversion)》は観る者それぞれの環世界で絶えず新たな風景を生み出し、変容し続けます。