所蔵品展「1980年代の美術」「ルドンの色」「ぎふの日本画 東に歩む」の作品を鑑賞して《Such Such Such》を体験するプログラムを行いました。

開催概要

開催日:2022年5月29日(日)
時刻:14:00~15:30(90分)
会場:岐阜県美術館 多目的ホール、展示室1
対象展示:「1980年代の美術」、「ルドンの色」、「ぎふの日本画 東に歩む」
対象作品:
田中敦子《’83B》1983年 
元永定正《せんとあかいろのかたち》1987年
オディロン・ルドン《神秘的な対話》1896年頃
オディロン・ルドン《アポロンの戦車》1906-07年頃
長谷川朝風《苑》1967年
加藤栄三《烟雨の中》1970年
参加人数:12名

内容

○オリエンテーション

多目的ホールでオリエンテーション。
日比野克彦館長のアートコミュニケーション作品《Such Such Such》の流れ等を確認し、ツアースタートです!

まずは自己紹介


ツアー中、一緒に交流してまわるグループメンバー同士で自己紹介をしました。ナンヤローネアートツアーは、作品を鑑賞することだけが目的ではなく、自分が感じた「感じ」を他の人と交流することで、自分の「感じ」を確かめたり、人の感じ方から見方や考え方を広げたりして、人と人とがつながることを目指します。
そのためにもお互いを知ることを大切にしています。

コネクターボックスをもって鑑賞スタート

《Such Such Such》は3つの作品を順番に鑑賞し、自分が感じたことを気軽に交流します。お子さんも大人の方と一緒に対話し、「〇〇に見える!」「〇〇な感じがする!」と、様々な感じ方を深めました。

近づいたり離れたりしてじっくり味わいます

人によって感じ方が違うことを楽しみます

自分の「感じ」に近いコネクターを選びます

鑑賞した作品と、作品から自分が感じたことを「結びつけるもの」を「コネクター」とよびます。
「こんな感じがするなぁ」「これが近いかな」とじっくり考え、1つの作品に対して1つのコネクターを手に取り、コネクターボックスに入れていきます。
今回は初の試みとして「ことわざカード」と「トランプ」を追加しましたが、「明るく楽しいイメージだと7のような気がする」という感想が出るなど、これまでにない新たな感じ方で作品を味わいました。

たくさんのコネクターの中から1つ選びます

最後の作品を鑑賞し終えると、コネクターボックスには3つのコネクターが残ります

3つのコネクターをもとにスケッチします


3つのコネクターを見て、作品を見たときの「感じ」を思い起こしながら色鉛筆でスケッチをします。
最初は「何を描こう…」と迷っていた参加者も、じっくり考えているうちに、手が動き始めます。
頭の中でイメージがふくらみ始めると、「もう少し描きたい!」と、夢中になって描いている姿が印象的でした。

スケッチをもとに交流しました

グループごとに描いたスケッチをもとに交流した後、一度席を立って全員のコネクターとスケッチを見てまわりました。ほかの人はどんな風に「感じた」のかな?
同じ作品を鑑賞しても、選んだコネクターもそこからイメージして新しく生まれた作品(スケッチ)も、自分と全く違うことにたくさんの驚きがありました。

コネクターとスケッチ

参加者の声(アンケートから抜粋)

・作品を鑑賞して感じたことを表現したり他の方に伝えたり、また他の方の感じたことを知るという体験を初めてしたのですが、とても楽しく感動しました。子どもと一緒に参加できる素晴らしいイベントを企画してくださり貴重な体験を本当にありがとうございました。
・子どもの「感じる力」をとてもよく感じることができて非常におもしろかった。
・思いもつかない、いろいろな表現を聞けるので何倍も楽しく鑑賞できました。すてきな機会をありがとうございました。子供たちには良い時間配分ですが、私的にはもっと時間をかけてじっくり「みる」「かんじる」「考える」をしたいです。
・いっぱいおもしろかったです。
・ナンヤローネツアーに来ると息子の絵がいつもより見やすく素敵な仕上がりになります。ありがとうございます。

スタッフの振り返り

・3つの所蔵品展の各展示室を使いながら、多くの作品を鑑賞し、楽しんでいただくことができました。参加者の年代も、5歳のお子さんから50代以上の方まで様々でしたが、自分が感じたことを自由に発言し、様々な感じ方があることを学び合う姿がありました。
・今回はコネクターの中に「トランプ」と「ことわざかるた」を新たに追加しました。作品を数字や絵柄、ことわざの意味と結び付けることで、従来と違った見方や考え方を聞くことができました。小さなお子さんは漢字が読めなかったり、ことわざの意味が分からなかったりするため、年齢層に応じた配慮が必要だと感じました。