開催概要
時刻:14:00~15:30(90分)
会場:岐阜県図書館 研修室1・2、企画展示室2
対象展示:岐阜県現代陶芸美術館所蔵品展示「Open to the World! 陶磁器でめぐる世界の旅」
対象作品:ルーシー・リー《鉢》
タカ―チ・ゾルターン《夏の静物》
マイケル・ガブキン《トレチャラス・ウインド・ウォーター・アタックス・ピースフル・ウインド・フォームズ・ホワイル・ア・スーパーインテンダント・スリープス》
ワウター・ダム《イエロー・シェイプ》
アルド・ロンティーニ《赤い服の女》
リチャード・ノトキン《冷却炉》
参加人数:19名
内容
○オリエンテーション
岐阜県図書館の研修室でオリエンテーション。
日比野克彦館長のアートコミュニケーション作品《Such Such Such》の流れ等を確認し、ツアースタートです!
○コネクターボックスを持って鑑賞スタート
岐阜県図書館の展示室が岐阜県現代陶芸美術館のサテライトミュージアムになっています。同美術館が所蔵する名品の数々をじっくり味わいます。今回は西洋の様々な国の陶磁器が並び、世界を旅するような気持ちで多彩な作品を巡りながら、国ごとに異なる文化を楽しみます。《Such Such Such》は3つの作品を順番に鑑賞し、自分が感じたことを気軽に交流します。「小さな動物みたい!」「賑やかな感じがする!」とそれぞれのイメージを交流しました。
○コネクターを選ぶ
本日のコネクターは、毛糸、糸、綿、リボン、モールなどです。色の種類が豊富で、形が変えやすく、ハサミで切りやすいものを一同に並べました。今回は作品ごとに違うコネクターではなく、3回ともこの中から作品のイメージに近いものを選択します。
選択したコネクターについて、選択した理由などを交流することで作品に対するイメージがどんどん膨らんでいきます。
○コネクターを使って「スケッチ」
画用紙に色鉛筆で描くのが元々のスケッチでした。しかし今回は特別版です。
3つのコネクターをアクリル板の上に並べます。これらを丸めたりねじったりハサミで細かく切ったりしながら作品から受けたイメージに近づけていきます。こうしてできた画面の上からテープの貼ってある画用紙を押し付けます。すると画用紙の上に今回だけの特別版の「スケッチ」ができあがります。
○額に入れる
「スケッチ」を額に入れて完成!
これが今日の展覧会のイメージです。
○「スケッチ」の交流
他の人たちがどんなイメージを抱いたのかを見合います。
○全体交流
各グループでおひとりずつ「スケッチ」の意図などについて語っていただきます。参加者のみなさんが作品に対して様々なイメージを抱かれたことやオリジナルのストーリーをつくられたことなどが出てきて、「スケッチ」をしながら楽しく鑑賞されたひとときをふりかえっていただいたことが伝わってきました。
参加者の声(アンケートから抜粋)
・年の離れた方とも共通のことで多くの意見を交換できました。とても楽しかったです。学校ではやったことのないことで新しい発見をすることができました。
・一人で見ていただけでは気付けなかった視点があり、それが交流できてとても面白かったです。コネクターを使った作品づくりも、同じ作品を見ていたのに全く違うものができていたのが不思議で楽しかったです。
・思い切って世界平和を願って作品をつくってみました。
・それぞれの作品からイメージした素材から一つの作品を生み出すというのが新鮮に感じました。それぞれに別のイメージをもちながらも共通するものも感じてそれが一つの作品になった時に表現することができればいいなと思った。
スタッフの振り返り
・小さなお子さんから高齢の方まで絵を描くことに対するコンプレックスも少なく短時間で気軽に取り組め、最後にはご自宅で飾っていただけるような「作品」と呼べるくらいのものができていて喜ばれている方が多くよかった。
・事前申し込みをされた方、当日来館され急遽参加された方など多くの参加者があってよかったが、岐阜県美術館でなく岐阜県図書館の来館者の皆様のため、アートツアーに対する予備知識や心構えに多少の差が感じられたのはやむを得ないと思われる。
・今回のアートツアーにご理解・ご協力をいただいた岐阜県図書館、岐阜県現代陶芸美術館のスタッフの皆様に感謝。