山本芳翠の《裸婦》に描かれた「一匹の蜘蛛に注がれた彼女の真剣な表情と鋭いまなざし」は、この作品の品格を決定しているとも言われています。この《裸婦》にちなんで、わたしなりの「蜘蛛の巣」をつくることで、作品を自分なりの鑑賞につなげます。

開催概要

開催日:令和4年11月3日(木・祝)
時刻:10:30~15:20(各30分×6コマ)
会場:岐阜県美術館 多目的ホール
対象展示:「名品尽くし! 第2部」
参加者:114名

プログラムの流れ

活動の進め方を知る

「おしゃれなくものす」をつくろう。

糸・毛糸を選ぶ

廃材である糸・毛糸の中から自分のイメージに合うものを選びます。色や太さなどを見て決めていきます。

スチロール板に糸を通す

穴の開いた黒色スチロール板に糸通しを使って糸を通します。どこを通すかで模様が決まってきます。

作品完成!

規則的に糸を通した作品、ランダムに通した作品。あえてたるみを持たせた作品。どれも「おしゃれなくものす」です。

参加者の声(アンケートから抜粋)

・糸通しは小さい子でも自分で通せました。いろんな糸が用意されていて自由度が高いと思いました。重要文化財の作品(山本芳翠《裸婦》)の説明があり、興味関心が深まりました。

・山本芳翠の作品のくもの巣とは思いませんでした。てっきりルドンかと思っていたので意外でした。今日、早速じっくりみようと思います。見ているようで見ていないことが発見できました。

・集中して楽しかったです。瞬時に現れてくる糸にうれしくなったり「あれ?!」って思ったりしたのがよかったです。またやってほしいです。

・短時間で作品が完成したため、難易度が低く子どもでも参加することができました。

・面白かったよ。70過ぎでも。

・子どもが自分で創意工夫できました。

スタッフの振り返り

・無料開放の日で多数の来館者が予想されたため、短時間で制作できる講座を6コマ設定した。その結果、希望者に対して断ることなくご参加いただけてよかった。
・難易度を低く設定したことで、子どもたちから高齢の方まで短時間で気軽に取り組むことができた。中には非常に精緻な作品に挑戦する方があり、2コマ(時間帯)連続して参加していただくよう配慮した。