【2020/11/14】実践ゼミ アートしながラーのふりかえり・「こよみっけ!!」づくり

アートコミュニケーター「〜ながラー」は、4〜8月に活動の基盤となる講座「基礎ゼミ」を受講し、11月3日(火・祝)のイベント「アートしながラー」では、「この舟のろう式」によるオリジナルの企画を発表しました。コロナ禍に始まった〜ながラーの活動ですが、「アートしながラー」を経て折り返し地点を迎え、第1回目となる実践ゼミを開催しました。

講師:大西誠・miho*(2020年こよみのよぶね制作リーダー)、日比野克彦
日時:11月14日(土)13:30〜16:00
会場:アートコミュニケーターズルーム

13:30〜14:30 ・11月3日「アートしながラー」をふりかえる
「アートしながラー」では、8つの舟(チーム)がオリジナルの活動を展開しました。各舟から一人ずつ、やってみた感想や、発見したこと、これから挑戦したいことなどを発表しました。

・明後日朝顔「キングオブタネ」ながら決定選
5月から、〜ながラーがそれぞれの自宅で育てていた明後日朝顔たち。一夏かけて育て、秋には種を収穫! 育て手がそれぞれの「在宅代表」を選び、愛称がつけられた11個のタネ。ユニークなプレゼンテーションが展開されました。
>>明後日朝顔プロジェクトについて

成長の過程を〜ながラーの専用ウェブサイトやSNSでシェアすることで、コロナ禍で外出を控えている期間にも「様々な人と一緒に取り組んでいる」感じがした、というコメントも。植物を育てることで、人との違いから発見するおもしろさや、待つことの意味を感じた方が多かったようです。

気に入ったポイントを付箋に書いて、「これぞ!」と思うタネに投票!
キングオブタネに選ばれたのは「半月さん」というタネでした。「下弦の月を7回見たタネ」という神秘的なエピソードが多くの方の心に響いたようです。おめでとうございます!

14:30〜16:00 ・「こよみのよぶね」について(>>公式サイト

後半は、岐阜市で長く開催されているアートプロジェクト「こよみのよぶね」について学びます。
まずは今年の制作リーダーである大西さん、miho*さんに、昨年の開催映像を紹介していただきました。

・「こよみっけ!!」&「きもちだま」づくり

「こよみっけ」とは、12ヶ月の思い出を一枚一枚にかきこむ短冊です。冬至の日にはそれぞれの月を表す行灯舟に乗せられて、長良川に浮かべられるそう。
〜ながラーにも、11月までの思い出をたくさん書いてもらいました。

それぞれの生活のこと、コロナで大変だったこと、〜ながラーに参加してみて…。様々な人の思い出が集まりました。

こちらは、岐阜と岩手県釜石市をつなぐ「3.11」の行灯をいろどる「きもちだま」。「こよみっけ!!」も、「きもちだま」も、岐阜の美濃和紙でできています。

工夫を凝らした形で制作する人も! できた「きもちだま」を見ながらお話しする時間も楽しそうです。
どちらも今年の「こよみのよぶね」を彩ります。

ゼミの最後には、美術館で制作した「干支舟」をはこび、日比野館長がねずみに目を描き込みました。愛称はチュー助。〜ながラーからデザインを応募し、選ばれたものです。
「こよみのよぶね」の制作は、今後も岐阜の各地で展開されます。〜ながラーも参加し、舟づくりに励みながら年の瀬を迎えます!

 

*この実践ゼミの後に、干支船をデザインした〜ながラーが今年の「巫女」役を務めることが決まりました。

〜ながラーのふりかえりから

  • 恥ずかしながら、こよみのよぶねについては~ながラーになるまで知らなかったのですが、冬至の日にこんな幻想的なイベントがあるとは!都合がつけばぜひ見に行きたいです。きもちだまを作るのは難しかったけど、心はこもっている(はず)なので、見てくれる人に思いが届けばいいな。
  • 「きもちだま」や「こよみっけ!!」を書いて感じたのは、自分の事として置き換えることで、参加した一員として、他人事じゃなくなった瞬間でした。こよみのよぶねが始まった当初の人の想いが、人を繋ぎ、岩手県釜石市や岐阜を繋ぎ、地域の生きた交流が14年も続いてきた事に素直に感動しました。
  • 明後日朝顔については、自分1人で観察していたら気づかないことが多く、離れていてもお互いの日々の朝顔の様子を共有しながら、みんなで育て、種の収穫までたどり着いたという達成感が味わえました。