福井県と岐阜県の連携事業で企画された岐阜県美術館所蔵名品展「日本画の巨匠と陶芸の人間国宝 ももきねの美 清流の旅」が今回の対象展示です。
今回は、アートコミュニケーター(~ながラー)たちが県外遠征をし、日比野克彦のアートコミュニケーション作品《Such Such Such》を運営するという新たな試みでした。
開催概要
開催日:2021年10月23日(土)
時刻:13:50~15:00(90分)
会場:福井県立美術館
講師:岐阜県美術館職員、~ながラー、福井県立美術館サポーター
対象展示:岐阜県美術館所蔵名品展「日本画の巨匠と陶芸の人間国宝 ももきねの美 清流の旅」
参加者:18名
サポート:~ながラー4名、福井県立美術館サポーター6名
ツアーのながれ
◇オリエンテーション
・今回のツアーをご案内する福井県立美術館サポーターさんと~ながラーさんの顔合わせから始まりました。初対面ですが、リラックスしながら和やかにスタート。
・お客さまをいつものように小グループに分けて、それぞれのグループで自己紹介タイムです。
・そのあと、アートコミュニケーション作品《Such Such Such》のやり方を導入で確かめました。
◇作品鑑賞
・お子様連れで参加されるご家族がたくさんいらっしゃいました。
・さて、ドキドキしながら展示室に出発!ファシリテート役の~ながラーさんたちも同じくらいドキドキしています。
展示室に入ると屏風の大作、じっくりと見てお互いに感じたことを交流していきます。
たっぷりと時間をかけて、次の中からグループごとに3つの作品を鑑賞しました。
伊東深水《椿》玉舎春輝《貴妃追夢》前田青邨《遊魚》大橋翠石《虎図》
佐々木尚文《雪女郎》神戸智行《いつもの時間》川合玉堂《深林宿雪》
守屋多々志《砂に還る(桜蘭に想う)》橋本明治《ある神話》
◇コネクタ―選び
示室の出口で、感じたことをもとにコネクターを選びました。
交流しながら、思い思いに感じたことに合うコネクターを見つけ、箱に集めて部屋に戻ります。
◇スケッチ
・箱の中のコネクターを見ながら、いよいよスケッチです。
◇グループ交流
色鉛筆で表現した感じていることを同じグループのメンバーと交流しました。
◇全体交流
それぞれのグループの代表のスケッチとコネクターを鑑賞しました。
~ながラーさんを中心に、互いの感じていたことを確かめ合う心温まる時間でした。
私の感じていること、あなたの感じていること、感じていることを鑑賞しながら、参加者の方とふくらませていきました。
◇お知らせ
最後に、~ながラーさんから日比野克彦館長のプロジェクトである「明後日朝顔」のお知らせがありました。朝顔のタネを福井県にお譲りしてきたので、来年の夏には福井でも明後日朝顔の花が見られるとうれしいです。
参加者の声
・絵を見てコネクターを選んでかくということが、今までしたことがなくておもしろかったです。これからも絵を見るとき、いろんなことを感じてみたいと思いました。
・子どもたちがしっかりと絵を見ていて、そして自分の思いを話し、表現できていて感動しました。子どもたちの力を感じました。
・アートの知識が全くないので、子どもたちにアートの楽しみ方や美術館の魅力などを感じてもらうことができて、ぜひまた参加させてもらいたいと思います。お世話になり、ありがとうございました。
スタッフの振り返り
・~ながラーさんと福井県立美術館サポーターとお客様を交えてのアートツアーは初めての経験でした。参加者の感じていることを引き出し、大切にしながらツアーの運営をされている姿が印象的でした。
・県外でアートツアーを開催し、アートコミュニケーション作品《Such Such Such》の魅力を感じていただく貴重な機会でした。