開催レポート:感じたこと「音」にしよう♪

「この舟のろう式」による活動の記録を、〜ながラーの視点からふりかえり、アーカイブとして掲載します。
今回は、<音×アート丸>が開催した「感じたこと『音』にしよう♪」の様子をお届けします。

【日時】2021年11月20日(土)14:00〜15:15
【参加者】7名

①最初にみんなで自己紹介を行いました。
 当日は小学生のお子さんから~ながラーのメンバーの方まで合計7名の方にご参加いただきました。
 最初に、これから行うワークショップの説明を行った後に、参加者の方同士で簡単な自己紹介をしてもらいました。
 今回は”音”をテーマにしたワークショップなので、呼んでもらいたいお名前、好きな音や楽器、好きな音楽やアーティストついてお互いに紹介しました。
 雨の音やピアノの音が好きな方、クラシック音楽をよく聴く方や自分で楽器を演奏される方など、音にまつわる自己紹介行い参加者同士の交流が深まりました。

 

②お外に出て作品《風の影 No.1》を鑑賞しました。

外に出て作品のある庭までの道のりから、もう鑑賞が始まりました。建物のタイルの形や太陽の光の当たり方など、いろんなものを感じながら歩きました。

ふだんあまり通ることのない北口からの経路は、新たな発見がいろいろあって対象作品までも楽しい会話が続きました。

そしていよいよ、鑑賞対象作品に到着。どんな音を感じるのか、目を閉じて五感を研ぎ澄まします。周りの木々や葉っぱの音、風が吹き抜ける音などが聞こえました。感じたことを後から作品にするために、忘れないように感じたことシートに記入をしたりもしました。また、この作品は触れることが出来たので、触った感触も音として表現できるのかなど、みんなでおしゃべりしながら楽しい時間を過ごしました。

③アートコミュニケーターズルームに戻って、音づくりを行いました。

音づくりの材料となるのは、空き缶、段ボール、タマゴパック、マカロニ、ビーズ、ボタン、鈴、風船などです。それらをお店屋さんや屋台のように並べ、選べる材料コーナーを設けました。各自が買い物かごみたいに木の箱を持ってコーナーに行き、実際に手に取って、材料の組み合わせを試しながら、こんな音かな、ちょっと違うかなとそれぞれが感じた音を見つけ出して作品を作り上げました。

④みんなの作った音をきいて感じたことを話し合ってみました。

 《風の影 No.1》という作品を触ってみた感じから「ツルツル」「ザラザラ」「温かい(冷たい)感じ」。作品の中を通り抜ける前と後とで聞こえてくる音は・・?

周りの風景から「キラキラ」木漏れ日と作品の関わり。

「カサカサ」周りの木々の葉がこすれる音、揺れる音。

周りで過ごしている人たちの「声の音」。

 

「キラキラ」を透明ケースにビーズを入れて表現した人。木々の葉っぱや光のことを感じた音が伝わりました。

「カサカサ」と木々の葉が揺れる音を、薄い紙や厚みのちがう紙を組み合わせて表現した人。

「ザラザラ」とした作品の台部分に注目して、でこぼこの段ボールをこすって音の面白さを表現した人。本当に触った感じや聞いた感じが伝わってくるようでした。

「作品の穴の部分に入る前とそこから抜けた後に聞こえる音」として、筒を組み合わせて音の出し方を工夫した人。景色の違いまで感じたんだね!と納得したり驚いたり。

「チリンチリン」と鳴る鈴の音を小鳥の声に見立てた人。かわいい小鳥たちが飛び交っていたお庭の様子がよみがえってくるようでした。

それぞれに、素材の手触りや音のひびき、作品をみながら考えたストーリーが音になりました。音を作った背景を聞くことで「ああ、そうか!」「確かにこんな音が聞こえるね」「キラキラの音ってこんな感じだよね」と、お互いのよさを知り、楽しむことが出来ました。

 

   

執筆:「音×アート丸」
音とアートをかけあわせて、美術館の新しい楽しみ方を探しています!来年の活動に向け準備中♪