展示室3
第10回円空大賞展 -希求、未来への創造-

2020年1月30日~3月8日

円空は、江戸時代に美濃国で生まれ、修行僧として全国を行脚しながら生涯に12万体もの神仏像を彫り続けたと伝えられています。岐阜県では、「円空の独創性や慈愛の精神」を注目すべき本県の個性と捉え、平成11年度より土着の伝統に根ざしながら独創的な芸術を創造している芸術家を「円空大賞」として顕彰しています。21世紀の円空ともいうべき受賞作家たちの作品が一堂に会する本展は、優れた現代美術展として高い評価をいただいています。
第10回円空大賞展では、円空の生き方を感じさせる1団体と現代作家4人が選ばれました。
世界を舞台に環境問題の提起につながる調査を続け、海洋が未来のために決定的な役割を果たしていることを、アートを通して次世代に伝えるTara Océan財団(円空大賞)。人・自然・宇宙とのつながりの大切さを訴え、原木や流木を手斧一本で叩き続けてつくられた木彫に、生きる瞬間の感覚を刻み付ける安藤榮作。小さなペンのみの超絶技巧で、ミクロとマクロの両方を同時にもつ独特の世界観をつくり上げる池田学。鉄の板を用いて、均整のとれたシンプルなフォルムを追求し、錆びさせることで存在感のある作品をつくり出す大嶽有一。日本の記録映画史に残る監督であり、社会問題や伝統芸能等に関わる人の生き方を美しく記録した羽田澄子(以上、円空賞)。
第10回円空大賞展では、高山の円空仏11体と受賞者の作品が呼応する会場構成を試みます。円空の生き方、願い続けたもの、そして、受賞者の希求したものが美しく反応する本展に是非ご期待ください。

展覧会チラシ(PDF)

開催概要

タイトル 第10回円空大賞展 -希求、未来への創造-
開催期間 2020年1月30日(木)〜3月8日(日)
*授賞式・開場式は1月30日(木)13:30より
*1月30日(木)は14:30開場
開館時間 10:00〜18:00
夜間開館日 第3金曜日(2月21日)は20:00まで開館(入館は19:30まで)
観覧料 一 般 800円(700円)
大学生 600 円(500円)
高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
休館日 月曜日(祝・休日の場合は翌平日)
会場 岐阜県美術館 展示室3、多目的ホール
主催 岐阜県、岐阜県美術館
後援 円空連合、朝日新聞社、NHK岐阜放送局、岐阜新聞社 岐阜放送、 共同通信社岐阜支局、CBCテレビ、時事通信社岐阜支局、中京テレビ放送(株)、 中日新聞社、中部経済新聞社、東海テレビ放送、日刊工業新聞社名古屋支社、日本経済新聞社名古屋支社、フジサンケイビジネスアイ、毎日新聞中部本社、メ~テレ、読売新聞社
お問い合わせ 岐阜県美術館
〒500-8368 岐阜市宇佐4-1-22
TEL.058-271-1313/FAX.058-271-1315

受賞者

円空大賞

Tara Océan財団

円空賞

安藤 榮作
池田 学
大嶽 有一
羽田 澄子

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