当館は、1982年11月の開館以来、オディロン・ルドンとルドンに関連する作家及び作品等を中心に調査・収集・研究をしています。今日までに収集したルドン作品は254点を数え、ルドン研究の重要な美術館として国内外に知られています。本展は3つの章から成り、当館が所蔵するルドン作品とその時代に関連する日本人作家等の作品約50点を展示・紹介します。1章では「ルドンと世紀末パリの芸術家」をテーマに、19世紀後半に活躍したギュスターヴ・モロー(1826-1898)、ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919)、山本芳翠(1850-1906)らをルドンとともに紹介します。2章では「日本におけるルドン受容」をテーマに、ルドンの表現から影響を受けた、坂倉新平(1934-2004)、坪内節太郎(1905-1979)らを紹介します。3章では「ルドンとわたし」をテーマに、水木しげる(1922-2015)、守洞春(1909-1985)、日比野克彦(1958- )らをルドンとの関連から紹介します。