展示室1
ルドンと日本

2020年5月19日~8月23日

展覧会について

当館は、1982年11月の開館以来、オディロン・ルドンとルドンに関連する作家及び作品等を中心に調査・収集・研究をしています。今日までに収集したルドン作品は254点を数え、ルドン研究の重要な美術館として国内外に知られています。本展は3つの章から成り、当館が所蔵するルドン作品とその時代に関連する日本人作家等の作品約50点を展示・紹介します。1章では「ルドンと世紀末パリの芸術家」をテーマに、19世紀後半に活躍したギュスターヴ・モロー(1826-1898)、ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919)、山本芳翠(1850-1906)らをルドンとともに紹介します。2章では「日本におけるルドン受容」をテーマに、ルドンの表現から影響を受けた、坂倉新平(1934-2004)、坪内節太郎(1905-1979)らを紹介します。3章では「ルドンとわたし」をテーマに、水木しげる(1922-2015)、守洞春(1909-1985)、日比野克彦(1958- )らをルドンとの関連から紹介します。

見どころ 「ルドンの日本との関わり」

ルドンの表現に魅了されたのは、洋画家たちだけでなく、日本画家や漫画家、文学者、音楽家まで多岐にわたります。漫画家水木しげる(1922-2015)は、代表作『ゲゲゲの鬼太郎』の原型となる『墓場鬼太郎』において、主要な登場人物のひとり「目玉おやじ」を着想する際にルドンの作品を参照したといいます。ルドンが描いた「怪物」や「眼」、「幻想的絵画」を見た作家たち。ルドンの表現を受容し影響を受けた国内外の作家たちが、どのような想像を巡らし、どのような表現をしたのでしょうか。当館が所蔵するルドン作品とともに展示・紹介します。

開催概要

タイトル ルドンと日本
開催期間 2020年4月10日(金)~6月14日(日)→5月19日(火)〜8月23日(日)
観覧料 所蔵品展観覧料
会場 展示室 1a、b、c

出品リストはこちら(PDF) ※会期中一部展示替えがございます。