今回は「第10回円空大賞展」の作品を鑑賞して《Such Such Such》を行うアートツアーを開催しました。
「円空大賞展」は、円空の生き方や願い続けたものと、受賞作家たちの求めるものが美しく反応することを意図した展覧会です。
開催概要
開催日:2020年2月23日(日)
時間:14:00〜15:30(90分)
会場:岐阜県美術館
対象展示:第10回円空大賞展
対象作品:安藤榮作《鳳凰》
対象作品:池田学《誕生》
対象作品:大嶽有一《円・空》
ツアーの流れ
グループを作って展示を鑑賞する
この日は3つのグループに分かれてアートツアーに出発!
作品を鑑賞して感じたことをグループ内で交流します。
緻密な表現の《円・空》はぐっとのぞきこむようにして、他の2作品は大作なので離れて見たときと接近したときとの感じ方の違いを楽しんでの鑑賞でした。
コネクターを選ぶ
作品から浮かんだイメージや感じた気持ちに近いと思うコネクターを選びます。
今回のコネクターはそれぞれの作品でメインに使われていない色や素材のものを並べました。
感じたことからスケッチする
作品を鑑賞し終えたら、今度は選んだコネクターをもとに今の気持ちをスケッチして表現します。
100色色鉛筆でスケッチすることで作品から受けたイメージをさらに深めていきます。
スケッチで交流会
スケッチが完成したら並べて交流会です。
3点の作品から感じたことを、スケッチを通して交流します。
同じ作品でも人によって見方・感じ方は様々。
他の人が描いたスケッチを見て、自分では気付かなかった作品の見方や新しい発見が生まれます。
参加者の声
「《鳳凰》は、展示の仕方もすごいし、後ろの戦争のような恐ろしいところから平和を目指して飛び立とうとしている感じがしました。」
「《誕生》は、離れて見ると桜の木が描かれているきれいな絵だけど、近付いて見るといろいろなものが壊れていたりしてきれいなだけじゃないものを感じる絵でした。」
「《円・空》は、『の』の字のようにも見える。小さいけれどどっしりとした重さを感じました。」
スタッフの振り返り
円空の生き方や願い続けたものと受賞者の求めるものが美しく反応することを意図した展覧会でした。
コネクターは、作品に使われていない色や作品と違う素材のものを中心として選ぶことによってイメージを膨らませることができたようでした。
初参加の方が多かったですが、大人の方はもちろん小学校低学年の参加者も、自分なりの意味付けをして最後の表現につなげることができました。