アートまるケット「おうちに居ながラー美術館」で配信中のAR(拡張現実)作品を使って、それぞれのお家をオンライン(Zoom)でつなぐ鑑賞・交流プログラムを開催しました。

開催概要

開催日:2021年2月21日(日)
時間:14:00〜15:40(100分)
使用ツール:Zoom(オンラインミーティングツール)STYLY(AR(拡張現実)アプリケーション)
対象展示:アートまるケット「おうちに居ながラー美術館
特別ゲスト:日比野克彦(岐阜県美術館館長)、鈴木一太郎(アーティスト、立体3D撮影・CG構築)
対象作品:
日比野克彦《SWEATY JACKET》1982年
日比野克彦《SHOE》1983年
日比野克彦《PRESENT AIRPLANE》1982年
アートまるケット「おうちに居ながラー美術館」にて配信中のAR(拡張現実)作品を使用しました。

 

ツアーの流れ

ZoomとSTYLYの操作を練習する

ツアーが始まる30分ほど前から、ミーティングルームをオープンし、まずは操作の練習をしました。Zoomのマイクやビデオの設定、画面共有の方法、STYLYでの撮影など、基本的なツールにトライしてみます。

お家で作品を撮影!

アートツアーの開始時間になったら、まずはひとりずつ自己紹介。美術館のある岐阜市や、飛騨市、東京や神戸から参加してくださった方もいました。
さっそくAR作品の操作にチャレンジ。まずは《PRESENT AIRPLANE》を「お気に入り」の場所やものと一緒に撮影しました。

撮影した作品をみんなでシェア

それぞれのお家で撮影した作品を、みんなで鑑賞します。「こんなところで撮ったの?」「本当にそこにあるみたい!」と、お互いの工夫について驚いたことを話していきます。
日比野館長も、「光と陰の向きに注目すると、一気に存在感が増すね!」と新たな発見をお話していました。

さらにアレンジして撮影してみよう

続いて《SHOE》と《SWEATY JACKET》も、お家の中で撮影してみます。物語を想像したり、様々な角度から見てみたりして、AR作品を楽しみました。さらにユニークな作品がたくさん生まれました!

参加者の声(アンケートから抜粋)
  • 最新技術に触れる機会、アートの可能性、美術館の役割を再考し、考えをアップデートできる非常に貴重な機会でした。ありがとうございました。
  • デジタル機器を生かした、新しい、かつ内容の濃い鑑賞、創作?ができて楽しかったです。

スタッフの振り返り

■日比野館長より
・機器操作の技術や、STYLYで作品をみることは「きっかけ」であり、出会った人たちと見方や意見を交わし合うことの中に楽しさがある。ツアー中、操作ができなかったことも貴重なこと、できなくとも参加できたこと自体に価値があり、そこにどんな楽しみ方ができるかを考えていくことが重要。

■スタッフより
〇参加人数が多いか少ないかが重要ではなく、このような新しい挑戦ができたこと自体に値打ちがあった。
〇自宅の中や、外での撮影は、その地域ならではの空気感が伝わる映像となっていてよかった。
〇STYLY操作にトラブルがあった参加者も、他の映像をみて楽しんだり、日比野館長と意見を交えることで十分楽しめたりできたのがよかった。