「三菱一号館美術館共同企画 1894 Visions ロートレックとその時代」展を鑑賞して、《Such Such Such》を行うツアーを開催しました。

開催概要

開催日:2021年3月7日(日)
時間:14:00〜15:30(90分)
会場:岐阜県美術館 多目的ホール~展示室3
対象展示:三菱一号館美術館共同企画 1894 Visions ロートレックとその時代
対象作品:グループごとに、以下の4点からそれぞれ3点の作品を鑑賞しました。
・ポール・セリュジエ≪森の中の焚火≫
・アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック≪ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ≫
・アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック≪シンプソンのチェーン≫
・エドモン=フランソワ・アマン=ジャック≪婦人・秋≫

ツアーの流れ

ブリュアン登場

本日の進行役です。ロートレックがポスターに描いたアリスティド・ブリュアンに扮した美術館教育普及スタッフが「1894Visions」の雰囲気を盛り上げます。

本日のコネクター

お菓子を含め料理を食べたり振舞ったりすることが好きだったロートレックにちなんで、フランスのスイーツをシールにしました。

作品を鑑賞

当館と三菱一号館美術館の名品が並ぶ大盛況の展示室内で作品をじっくり鑑賞します。

3点の作品ごとにコネクター(スイーツのシール)を選ぶ

作品から浮かんだイメージや感じた気持ちに近いと思うコネクターを選びます。今回のコネクター、スイーツのシールを選び、皿型シートに貼ります。

スケッチ

3枚のシールを貼った皿を、スイーツの周りにソースなどでデコレーションするごとく色鉛筆で仕上げることで作品から受けたイメージにより近付けていきます。

グループで交流

展示室で語った思いをもとに自分なりに感じたこの展覧会のイメージを交流します。

全体交流

同じ作品でも人によって見方・感じ方は様々。他の人の皿(スケッチ)を見て、自分の感じ方との違いを感じ取ります。

参加者の声(アンケートより抜粋)

・「≪森の中の焚火≫の焚火をしている人たちは、逃げてきた人たちかな?森の中の狭い空間に隠れている感じからクグロフが合うかな?」

・「≪ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ≫は、明るい感じと暗い感じと両方混じっている。踊り子の華やかさは感じるけれど、お金持ちの人との格差も感じる、ふわふわとつるつるが対照的なババロア。」

・「≪シンプソンのチェーン≫は、描かれたモチーフがちぐはぐしているように感じられ、何を表現しているのかつかめず、得体の知れなさを感じる。自分にとって馴染みがなく、得体のしれないクグロフを選んだ。」

・「≪婦人・秋≫は、絵全体から広がりを感じる。シンプルでぼやーっとした感じが、シンプルなマカロンをイメージする。」

スタッフの振り返り

・お菓子の形をもとに作品のイメージとつないでコネクター選びができました。お菓子の絵に色を着けるということは絵を描くことが苦手な人にも単純明快で取り組みやすかったようです。最後の皿のデコレーションも無理がなくよかったのでは。

・ロートレックのポスターに登場するブリュアンに変装して運営したのも面白い企画でした。