岐阜県美術館は休館中でしたが、「岐阜県美術館ナンヤローネアートツアー≪Such Such Such≫がやってきた」と題し、岐阜県現代陶芸美術館において岐阜県美術館と岐阜県現代陶芸美術館のスタッフが協力してアートツアーを実施しました。
開催概要
開催日:令和3年7月25日(日)
時刻:13:30~15:00(90分)
会場:岐阜県現代陶芸美術館
対象展示:
「やきものデザイン」
「コレクション・ハイライト」
「新収蔵作品展」
対象作品:
柳井友一《Snow hill》
内田ゆかり《類》
ハンス・コパ―《ボトル(サックフォーム)》
三代徳田八十吉《耀彩輪華文鉢》
天野裕夫《背美鯨》
川端健太郎《女「スプーン」》
ツアーの流れ
○グループを作って作品を鑑賞する
プロジェクトルームから4つのグループに分かれてアートツアーに出発!「3密」回避を考慮して、ABグループとDEグループで別々の3作品を鑑賞して感じたことをグループ内で交流します。
○3点の作品ごとにコネクターを選ぶ
・コネクターを選ぶ
作品から浮かんだイメージや感じた気持ちに近いと思うコネクターを選びます。今回のコネクターは岐阜県美術館で通常使っております身の回りのいろいろな素材のものです。
○スケッチをもとに交流する
・グループ~全体で交流する。
スケッチが完成したところでグループごとで交流。その後、全員のスケッチとコネクターを見比べて回りました。最後はグループの代表からの発表。
他の人の作品から受けたイメージに込めた願い・思いを聞いて、自分にはなかった作品の見方や新しい発見が生まれたようです。
参加者の声
- 「《Snow hill》は、帽子みたい。皿だとするとチャーハンはダメ。フランス料理かお寿司を載せたい。」
- 「《類》は、お菓子のようにも上を向いた生き物のようにも見えて、可愛い。」
- 「《耀彩輪華文鉢》は、水しぶきが飛び散っている感じと静かな感じとの二面性がある。動き出しそうにも見える。」
- 「《ボトル(サックフォーム)》は、優しい感じで柔らかいイメージ。外国の人のようにがっしりした感じもする。」
- 「《背美鯨》は、鉄を作る工場のようなものが載っていて、重々しい感じがする。」
- 「《女「スプーン」》は、神経がつながっているところや骨、あるいは深海の生物のように見える。」
スタッフの振り返り
・岐阜県現代陶芸美術館と連携して行う≪Such Such Such≫キャラバンが3年目となりました。感染症拡大防止のため、オンラインでのアートツアーが続いていましたので、実際に展覧会を見て行うのは1月以来の実に半年ぶりでした。
・最後の活動のスケッチで、参加者ほぼ全員が対象作品やコネクターの描写ではなく、イメージを表そうとされたのはおそらく初めてで、大きな成果だと思います。