【基礎ゼミ】第2回<仲間をしろう!演劇メソッドで学ぶコミュニケーション>

【基礎ゼミ】第2回<仲間を知ろう>

実施日:2021年4月25日(日)10:00~15:00
講師:はせひろいち さん(劇作家、演出家)
website: https://jjcofficehp.wixsite.com/toppage

 

美術館を支える人々を知ろう!その1

美術館を支える人々を知ろう!の時間。
第1回目は日比野総務課長から~ながラーの皆さんへ挨拶がありました。
岐阜県美術館とアートコミュニケーター(~ながラー)とが一緒に美術館を盛り上げて活動することの重要性や、それに対する期待をお話ししていただきました。

「セ・カ・イ」が大切

はせひろいち さんのご挨拶から基礎ゼミがスタート。
まずはボールをパスするように「あなた」を指名するゲーム。相手にわかりやすく「あなた」と声を掛けます。
次に輪になり着席し全員の自己紹介を行いました。1人の時間は短くても参加者全員の話を聞くとかなりの情報量になりました。
今までお互いに「この人はどんな人だろう?」と思っていた~ながラーメンバーも、それぞれの個性が見え、程よく緊張がほどけていくようでした。

はせさんからは次のワークに向けてセリフ、カラダ、イシキと演劇の3大要素を教えていただき(『セ・カ・イ』と覚える)、次のワークに向けて気持ちの準備を整えました。

次に、はせさんが用意された台本に合わせ、声に出してワンシーンを演じるワークを行いました。
3人グループに分かれ登場人物A,B,Cにそれぞれ配役を決め、あるシチュエーションのセリフを朗読します。
まずは数グループが読み稽古をしました。

数グループがチャレンジした後、全グループに演じてもらう旨が伝えられてお昼休憩に入りました。

午後のワーク<3人組で、台本「路上にて」を演じてみる>

初めに1グループずつに輪の中心で演じします。
少しずつはせさんからリクエストやアドバイスが増えます。
前のグループへのアドバイスを自らのことと捉えて、次第に細部まで完成度が高まっていきました。

・台本の人物の個性や背景を想像する
・自分なら登場人物をどのように演じるか(表現するか)考える
・自分はだれに向かって話をしているか意識する
・自分以外の登場人物に対してどのように振舞うのか考える
・自分が(客席やほかの登場人物から)どう見られているのか意識する
・体の動きやしぐさで台詞の意味合いが変わってくる

など、各グループのロールプレイが進むにつれてワンシーンの演劇の完成度が上がっていきます。

言葉そのものはもちろん、話し方や会話するときに相手の気持ちや背景を想像して話すことの重要性、『1人よりまわりと力を合わせた方が素敵なものになる』など、印象的な言葉もありました。

 

〜ながラーのふりかえり

・人と関わる時、「どういう気持ちなのかな」ということを、身体表現や、言葉の発し方からも組みとることができるようにしてみようと思いました。

・普段は無意識に発している言葉を、台詞として意識すると「ああ」も難しく感じられました。

・おなかを抱えて笑うほど、楽しい一日でした。ありがとうございました。

・日常生活の何気ないやりとりをお芝居にすることで、当たり前だと思っていたことを問い直し、日々が再構築されていくような心地よさを味わいました。

・はせ先生の「リスクを恐れず半歩前(一歩では無く)に出る」が前向きな気持ちを大きく後押し頂いた言葉でした。

スタッフノート

まだ2回目のゼミということもあり、まだ話すときにも緊張感があった〜ながラーの皆さんが、はせひろいちさんのアイスブレイクやワークショップを経て心が柔らかくなり、笑顔が増え、ソーシャルディスタンスを守りながらも心の距離感が近くなったように見えました。会場全体が暖かく、朗らかな空間になっていく様子を体感しました。