2023年度 実践ゼミ「地域資源と〜ながラー」
多様な背景をもつ来館者に美術館を楽しんでもらうために、
私たちはどのようなマインド(気持ち・意識・姿勢)で美術館に存在すべきか。
基礎ゼミで得た学びをより深めるべく、実践ゼミ「地域資源と~ながラー」では、昨年度と同様に岐阜市を中心に展開されるアートプロジェクト「こよみのよぶね」を通して、岐阜県美術館のアートコミュニケーター「〜ながラー」が「地域資源」について実践を交えながら想いを巡らせました。
担当:中嶋健太(当館普及業務専門職)
1 オリエンテーション・舟(チーム)づくり
■開催日:2023年8月5日(土)
今年度の基礎ゼミ最終回で日比野館長から「こよみのよぶね」について話を聞いた〜ながラー4期を含め、実践ゼミを選択した〜ながラーを対象とした事前アンケートを実施しました。
アンケートでは、
アートコミュニケーターとして、
「こよみのよぶね」をテーマに
「やりたいこと」「できること」「すべきこと」
をヒアリングしました。
第1回目の実践ゼミでは、前半は事前アンケートを踏まえたグループ交流をワールドカフェ形式で実施。昨年度の実践ゼミを経験した2期・3期の〜ながラーから体験談を聞いたり、これからの活動への想いなど交流しました。
後半は事前アンケートやグループ交流を踏まえ舟(チーム)づくりを試行。ディスカッションを経て
「干支行灯制作チーム」
「こよみっけ!!場づくりチーム」
「広報チーム」
といった3つの舟が出来上がり、出航(活動開始)しました。
しめくくりとして、2つの課題(次回のゼミまでに「ミーティングを1回以上実施する」「活動内容を練る」)をスタッフから案内し、1回目の実践ゼミを終えました。
2 進捗報告会
■開催日:2023年9月9日(土) 、10月7日(土)、11月11日(土)、12月2日(土)
今年度は月1回の定例形式で各舟の活動進捗を報告する場を設けました。
各舟の交流を目的とした今回の試みでしたが、活動報告はもとより成果物の披露から、連携(コラボレーション)の提案、お悩み相談といった展開がみられました。
活動報告後は冬至の日(12月22日)に向けて舟のミーティングや諸作業をする時間となりました。
3 各舟の活動
■干支行灯制作チーム
■「こよみっけ!!」場づくりチーム
■広報チーム
4 冬至の日
■2023年12月22日(金)
5 左義長神事
■2024年1月14日(日)
6 ふりかえり(実践ゼミ最終日)
■開催日:2024年1月14日(土)
〜ながラーの声(抜粋)
【干支行灯制作チーム】
次年度に向けてやってみたいことなど
・干支行灯デザインを一般の方から公募
・和紙貼りした人の名前を寄せ書きみたいに1枚の紙に書き、行灯の裏に貼る(仏像の銘文みたいな?)
・縁起を作る。1000年続く行事として、後世に残るような記録(寺社縁起みたいな?)
・数字行灯制作チームとの交流を深める
【「こよみっけ!!」場づくりチーム】
・〜ながラーの「こよみっけ‼︎」経験者を増やしたい。〜ながラー募集イベントでの「こよみっけ‼︎」にも取り組んでみたい。
・〜ながラーが実際にコミュニケーションしながら体験を共有することで、〜ながラーの魅力も「こよみのよぶね」も両方知ってもらえたらいい!!
・今後も長く長く続いていく「こよみのよぶね」をもっとたくさんの人に知ってもらえるように、いろんな活動をしていけたらいいなと思います。
【広報チーム】
・広報物をもっと効果的なタイミングで活用できるよう、行灯チームと「こよみっけ!!」チームの予定を共有しながら、必要な広報をチーム間で思案し、早めに制作するようにしたい。
・今回初めて取り組んだ広報でしたが、紆余曲折の中、それぞれ得意分野で担当となり、できる事を形にしてこれたと思います。