岐阜県美術館ではこのたび、「ルドンコレクションから:黒との会話」展を開催します。
岐阜県美術館では、開館以来19世紀末フランスの画家オディロン・ルドン(1840-1916)の作品を重点的に収集し、その数は250点を超え、世界有数のコレクションを形成しています。
ルドンはその画業の前半期は木炭画や版画による黒の作品を、後半はパステル画や油彩画による色彩作品を中心に制作しました。ルドンは、20代で放浪の版画家ロドルフ・ブレスダンと出会い、白地に黒で画面を構成する版画の魅力に惹かれていきました。その後、画家アンリ・ファンタン=ラトゥールから転写法リトグラフを薦められたことを機に、リトグラフによる版画集を発表します。本展示では、3人による版画作品を中心に紹介します。