展示室3
ミレーから印象派への流れ

2021年10月1日~10月21日

会期変更のお知らせ(9/10更新)

※開始日が10月1日(金)に変更となりました。
ご来場の際はご注意ください。

フランス北部の各美術館や海を渡ったイギリスの美術館では、パリの美術館とは異なる19世紀フランスの至宝を見ることができます。ノルマンディー地方出身のミレー、ヴェネツィアを描いたモネ、ブルターニュ地方に集まったポン=タヴェン派。バルビゾン派、印象派、後期印象派、ナビ派など巨匠たちの饗宴をお楽しみください。

開催概要

タイトル ミレーから印象派への流れ
会場 岐阜県美術館 展示室3
開催期間 2021年9月5日(日) 10月1日(金)~2021年10月21日(木)
10:00〜18:00※展示室への入場は閉館時間の30分前まで
※夜間開館日:「ミレーから印象派への流れ」展開催期間中の毎週金曜日及び土曜日は20:00まで開館
※「ミレーから印象派への流れ」展開催期間中は全日開館
観覧料 一般1,100(900)円 大学生800(600)円 高校生以下無料
※()内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、難病に関する医療費受給者証の交付を受けている方およびその付き添いの方(1名まで)は無料
※会場では音声ガイドを600円(税込)にて貸出しております。
主催ほか 主催:岐阜県美術館、 岐阜新聞社 岐阜放送
後援:在日フランス大使館/アンスティテュ・フランセ日本、NHK岐阜放送局
協力:岐阜県社会保険協会
企画協力:ホワイトインターナショナル

※感染症拡大防止対策のため、延期・中止する場合があります。

※10月18日 出品リスト更新

※9月14日 プレスリリース更新

ご来館のみなさまへおねがい

〈展示室内での冷え対策について〉

本展では借用先の指定により、作品保存の観点から展示室の温湿度を通常より低く設定しております。外気との温湿度差により展示室内が寒く感じられる場合もございますので、ご心配な方は、冷え対策用の上着等をご用意されることをおすすめいたします。現在コロナウイルス感染症予防対策の観点から、ブランケットのお貸し出しを中止しておりますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。

 

〈新型コロナウイルス感染症拡大防止対策について〉

岐阜県美術館では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、安全に配慮した取り組みを行なっています。
・発熱、咳などの風邪症状がある方、体調がすぐれない方はご来館をお控えください。
・入館にあたり、マスクの持参・着用、こまめな手洗い・消毒、来館者同士の距離の確保にご協力ください。

>>新型コロナウイルス感染症対策について

※新型コロナウイルス感染症対策のため、日時・内容を変更、または中止する場合がございます。

展覧会について

近代化の進んだフランスでは、工業化に伴って都市の人口が増えることで、ブルジョワ文化が花開きました。人々は自然を求めて郊外への旅や余暇を楽しむようになりました。
19世紀後半に展開した印象派に代表されるフランス近代絵画は、パリだけでなく地方においても豊かに育まれ、美しい自然や風土の新たな描写を可能にしました。バルビゾン村で農民の生活を描いたミレーは、郷里ノルマンディーでもそこに暮らす人々を描いていました。 水面を描くモネは光と色彩を追求し、ルノワールやセザンヌらとともに近代絵画の多様な展開を実現しました。ブルターニュ地方では 1880 年代からポン=タヴェンに集まった画家たちが、絵画の革新を切り開いていきました。
本展では英仏海峡沿いのドゥエ美術館、トマ=アンリ美術館、カンペール美術館に加て、早くから印象派コレクションを形成していたイギリス、ウェールズ国立美術館から集めた、パリで見られるものとは 異なる個性的な名品をお楽しみいただけます。

展覧会のみどころ

(1)総勢 45名の作家、 69作品による 厳選の作品展

[おもな出品作家]
■ジャン=フランソワ・ミレー
■ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
■コンスタン・デュティユー
■ギュスターヴ・クールベ
■クロード・モネ
■ポール・セザンヌ
■ピエール=オーギュスト・ルノワール
■アルマン・ギヨマン
■アントワーヌ・ギュメ
■アンリ・ウジェーヌ ・ル・ シダネル
■ウジェーヌ・ブ ーダン
■アンリ・マルタン
■モーリス・ドニ
■エミール・ベルナール
■ピエール・ボナール
■ポール・セリュジエ 他

(2)印象派へとつながる 、 ミレーらバルビゾン派の革新的な試みを紹介

パリ郊外のバルビゾン村に移り住み、風景や田園生活を描いたジャン=フランソワ・ミレーは、身の回りの自然や風景に目を向け、特に人々の暮らしや農村での労働に目を向け、それを描き出しました。
当時は歴史画が正統派絵画とされるなかで、ジャン=バティスト・カミーユ・コローが描いた風景や、ミレーが描いた人物は、後のクロード・モネなど印象派へとつながる革新的な試みでした。その流れを、ミレーやコローの作品を中心に紹介します。

(3)フランスとイギリスの美術館所蔵の珠玉のコレクションを紹介

本展覧会では、自然主義や写実主義から印象派やポスト印象派を経て、ナビ派へと至る19 世紀のフランス絵画の系譜を、フランスとイギリスの美術館から出品された珠玉のコレクションを中心にたどります 。

ジャン=フランソワ・ミレー(1814-1875 )略歴

1814 年 ノルマンディー地方グ レヴィル郊外の村グリュシーの農家に8人兄弟の長男として生まれる。
1832 年 この頃からシェルブールで絵の修業を積む。
1837 年 パリのエコール・デ・ボザールで歴史画家のポール・ドラローシュに師事する。
1840 年 サロンに初入選したのち、シェルブールに戻り、肖像画家として名声を得る。
1845 年 パリに移り住む。
1848 年 2月革命に遭遇して民衆への共感を抱く中、自らのルーツである農民の主題にアイデンテティーを見いだしていく。
1849 年 バルビゾンに定住し 、 制作を通して 農民の日々の営みを永劫なる 奥深い世界へと高めた。
1867 年 パリ万国博覧会で大回顧展が開催される。
1868 年 レジオン・ドヌール勲章を受章して、名声を不動のものとする。
1875 年 健康状態が悪化し、バルビゾンにて死去。享年61歳。