1982年度(昭和57年度)企画展

開館記念特別展 明治15年・パリ
―近代フランス絵画の展開と山本芳翠―

会期:昭和57年11月3日(水)~12月19日(日)
主催:岐阜県美術館
出品点数:91点

本展は、芳翠のパリ滞在期間―1878(明治11)年~1887(明治20)年―が奇しくも近代フランス絵画の著しい変革の時であったことに着目し、その変革の意味を探るとともに、日本の洋画技法摂取の事情を理解するために、当時のパリ画壇の様子を通覧しようとした。
山本芳翠は、パリに渡り、アカデミスムの大家ジャン・レオン・ジェロームに師事して油絵を学んだ。彼のフランス滞在は十年間に及んだが、その間に描いた《裸婦》や《婦人像》は、彼が西洋の絵画の伝統的な技法を急速に習得したことを示している。

’83岐阜現況展

会期:昭和58年1月15日(土)~2月6日(日)
主催:岐阜県美術館
出品点数:100点

本展は目まぐるしく変貌する現代美術を岐阜県にゆかりある作家の視点でとらえ、彼らの作品を通して、難解だといわれる現代美術の理解を深めることをねらいとした。県の内外で活躍する数多い作家から、46名を選出し、作家自選の作品と新作を併せて展示した。その内訳は、日本画5名、洋画24名、版画7名、彫刻10名、また、地域別では、県内在住31名、関東方面10名、他5名、年代も20代から70代に及び、岐阜県美術の現況の多様性を示した。