開催概要

開催日:令和3年11月3日(水・祝)

時刻:13:00~15:00(120分)

参加者:26名

会場:展示室、庭園、アトリエ

対象展示:所蔵品展「20世紀の美術」「寄贈記念 守 洞春展」「精霊たちのいるところ~アボリジニの美術~」

文化の日でもある11月3日は「岐阜~ふるさとを学ぶ日」であり、当館の開館記念日でもあります。岐阜県直営の施設が無料観覧日にもなるこの日に、より多くの人に美術館を楽しんでいただくために用意したプログラムです。

この日は作品鑑賞で“描かれた自然の景色”を楽しみ、庭園で本物の自然を五感で味わい、最後に参加者が版画作品を制作するプログラムを行いました。

プログラムの流れ

オリエンテーション

本日の内容の説明や注意事項をお話しした後は、さっそく展示室に出発。移動しながらフレームや手作りの双眼鏡を使ってアイスブレイク「よく見る」練習をおこないます。

展示室に到着したらグループに分かれ作品を鑑賞します

「20世紀の美術」「寄贈記念 守 洞春展」「精霊たちのいるところ~アボリジニの美術~」それぞれの展示をゆったりめぐり、自然を感じる作品に注目して、対話しながら鑑賞をおこないます。

描かれた自然を堪能した後は、庭園に出かけ散策します

耳を澄まし、遠くや近くをよく見て、触れて感触を発見して味わい楽しみます。

観察・発見シートを使って感触を楽しみました

感触を楽しみながら「私が今日一番うつくしい(かっこいい、かわいい)と思った宝物」を集めます。ここで収集したものが版画の材料になります。

庭園で宝物を拾った後はアトリエに移動し版画の制作を行います
庭園の自然物をトレーに採集。みんなこだわりのアイテムをたくさん見つけました

耳を澄まし、遠くや近くをよく見て、触れて感触を発見して味わい楽しみます。

版画制作1:庭園で見つけた感触を表現しよう

モノタイプという版画の手法を用いて、先ほど庭園で発見した感覚をアクリルの板に絵具を使って自由な形を描き、和紙で写し取ります。

版画制作2: 宝物を写し取ろう

庭園で見つけた葉っぱや枝に絵具をつけてモノタイプで作った作品にさらに写し足していきます。

版画制作3: 裏彩色にチャレンジ

版の絵の具が乾いたら、和紙の裏側から筆で着彩し、ニュアンスを付けます。


絵の具が乾くまで乾燥。

今日の記念にフレームに入れて完成です。

 

参加者の声

・うちの子が展示室で興味をもって作品を見られるなんてびっくりしました。

・葉っぱを探すのと、版画にするのが楽しかったです。

・絵の具を使って作品づくりができたが楽しかった。またやりたい。

・思った以上に、小4の息子が楽しんで参加していたこと、スタッフの方がとても自由に明るくサポートしてくださり、とてもいい雰囲気だったこと、ナンヤ、ナンヤ、ナンヤローネといつも楽しみにしています。

スタッフの振り返り

・お天気にも恵まれ、庭園散策など心地よいプログラムとなり、年齢問わず作品鑑賞から作品制作まで積極的に取り組めました。

・今回はアートコミュニケーター「~ながラー」との共同企画でアートアクションを実施しました。それぞれの〜ながラーが参加者との伴走やホスピタリティを考える学びの場にもなりました。